筆者自身にとって、キャリアコンサルタント資格は価値があると思い、学校に通って勉強することにしました。
この記事は、その序章として書きました。
- キャリアコンサルタントとは何か
- なぜキャリアコンサルタント資格を目指そうと思ったのか
自分自身の考えを元に整理しています。
そもそも、キャリアコンサルタント(キャリコン)とは
就職や進路などで悩んでいる相談者に対しよりマッチしたキャリアを提案しサポートする、また企業におけるキャリア形成支援を行う専門家のことを言います。
2016年4月から国家資格になりました。
「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。
「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。
キャリコンは、試験(学科と実技)を受け、合格後は特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会 に登録することで、資格保持者として認定されます。
キャリコンはよく耳にする有名な資格
国が力を入れている国家資格
国家資格は200種類以上あります。
その中でもキャリコンは国の力の入れ具合が強く、国は2024年度末までにキャリコン登録者を10万人にまで伸ばすことを目指しています。
全国の歯医者の人数:10万5千人、全国のコンビニ店舗数:5万5千店舗なので、この10万人はかなり多い数字です。
それだけ力を入れようとしている理由は、キャリア形成支援は先行き不透明なこれからの時代でより重要視されてくるためです。
例えば、高齢化社会が進むことによる高齢者へのキャリアコンサルや高齢者を雇う企業へのコンサル、国際化が進むことによる外国人労働者へのキャリアコンサルなど、必要になります。
キャリコン登録数は順調に増えている
ここ数年は、毎年8千人ほど増えており、このままのスピードなら2024年度末(2025年3月末)には10万人を達成できそうです。
キャリコンは、年3回も試験が実施されており、合格率も低くありません。国家資格の中では取得しやすい部類です。
キャリコンは取得価値がない国家資格の代名詞?
キャリコン資格に興味を持った方であれば、キャリコンは役に立たない国家資格の代表、と目にしたことが多いと思います。
よく言われる理由は以下です。
キャリコン資格は価値が低いと言われる理由
- キャリコン資格がないと出来ない仕事はない(業務独占資格でない。キャリコン資格がなくてもキャリア相談対応はできる)
- ニーズがない
- 資格を持っていても就職に有利にならない
- 利点がない割に、登録や5年ごとに更新が必要で維持費がかかる
『資格』という観点だけなら、筆者自身もそう思います。
「キャリコンは国の天下りが…」などの記事も見ますが、そういう側面もあるだろうなと思いますし、キャリコンに限ったことではないのかなと思います。
筆者がキャリコンを目指そうと思った理由
自分がやりたいと思ったことに対して、必要な勉強だと思ったからです。
一番重要なのは、その資格を取得して具体的にどう活用したいのか、目的や将来像を持つことだと思います。
やりたいと思っていること
- 人材・キャリア系の仕事に今後も関わり、その中で更なる能力UPをしたい
- キャリアコンサルで副業したい
私自身、10年以上人材関係の仕事をしているのですが、求職者の方や今働いている方がキャリアで悩んでいることに直面することが多く、これまで自己の経験と考え方だけで相談対応を行ってきました。
また会社の部下に対して、組織力を維持向上させるために個々の能力やモチベーションを上げ退職を防ぐということも、日々試行錯誤しながら取り組んでいます。
今までは本を読み実践する、の繰り返しでしたが、「限界がある」と感じ、キャリコン養成講座に通い勉強しようと思っています。
また、これからの時代、本業一本(収入源が1つ)ではあまりにリスクが高いと考えています。
終身雇用時代も終わり、自立して稼ぐ力は必要です。
このブログも資産作りの一部として取り組んでいますが、キャリアコンサルも副業の一つとしてゆくゆく取り入れたいと考えています。
そのための勉強です。資格そのものは、最低限の客観的信頼性のために持っておきたい、という程度の考えです。
ちなみに、筆者が今持っている資格は、
- 普通自動車運転免許証
- 第二種衛生管理者
の2つのみです。
意味なく資格を取ることは無駄だ、という思考は持ち合わせております。。。(ただこれだけ少ないと悲しい…)
キャリコンとるなら、今がチャンス
もし、キャリコン取得を考えている人は、ここ1、2年がチャンスです。
なぜなら、国が目標10万人を到達するために、現時点なら様々な優遇があるためです。
キャリコン資格取得の優遇ポイント
- 年3回も受験のチャンスがある
- 試験には学科と実技があるが、どちらがが合格していれば次回引き継ぐことが出来る(次回不合格だった方だけ受験すればOK)
- 養成講座受講料は、厚労省の給付金制度を使えば7割程度を国が出してくれる
おそらくこれだけ優遇されるのは、10万人突破までの間までかと思われます。
(おまけ)キャリコンの将来予想
個人的には、キャリコンは将来的ニーズはあると考えています。
高齢労働者の増加
少子高齢化により若い労働人口は減り、高齢者の労働人口が増える時代になります。
高齢者本人への就職支援も必要ですが、これまで高齢者を受け入れていなかったような会社側にもコンサルティングが必要なケースが出てくると思います。
高齢者の経験やコネクションをどう当てはめていくか、本人の性格と会社の性質をどうすり合わせ調整するかポイントになりそうです。
国内における外国人労働者の増加
日本国内の労働力が減る一方、海外からの労働力参入は増えると予想されます。
しかし、能力が高い外国人の方が、最低賃金で単純労働をしているケースは多くあります。
本人自身がどうやって仕事につけば良いのかわからない場合もあるため、就職のアドバイスや適職の診断が必要となります。
職業能力開発推進者の業務独占化?
職業能力開発推進とは、「従業員のキャリア形成を支援し、個々の職業能力開発を推進してくださいね」という厚労省が提示している会社の努力義務です。
職業能力開発推進者は、今は人事部の役職者や社内のキャリコン資格者などから選任されます。といっても、絶対こうという決まりはなく、雑に言うと誰でも出来ることになっています。
しかし、もしキャリコン10万人達成すれば、この背負い職業能力開発推進者が独占化されるかもしれません。
最後に
今年5月末、筆者も養成講座に申し込みました。6月から受講が始まります。
学科試験は10月、実技試験は11月、結果発表は12月を予定しています。時間がないので、とにかくがんばります…!
「キャリコンってどうなんだろう」、と思う方はまだまだ多いと思います。
そこで自分自身が学び、体験して、思ったことや考えを今後このコーナーに書いていこうと思います。それを参考にしてもらえると嬉しいです。
応援も喜びますので、引き続き、よろしくお願いします。
コメント