派遣社員として働く場は、民間企業だけではなく、大学でもたくさんあります。
この大学、実は結構『穴場』かもしれません。
子育て中の方、扶養枠内で働きたい方には、ぜひ知っていただきたいです!
この記事では、大学での派遣就業の特徴やメリット・デメリット、
さらに向いている人・向いていない人についても解説します。
人材派遣会社に14年間勤め、支店長やマネージャー職に7年以上携わりました。現在も人材業界管理職、またキャリアコンサルタントとして従事しています。
自分自身、『派遣社員』も『派遣会社(派遣元)』も『指揮命令者(派遣先)』も全て経験しており、3方向の目線から考察し記事を書いています。
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大学ではどんな職場がある?どんな仕事がある?
まずは、大学でどんな職場があって、どんな仕事ができるのかをサクッと説明します。
既にご存知の方は、飛ばしてOK!
「こんな仕事もあるんだ」とざっと目を通してみてください。
大学の学部・学科での事務職
例:学生対応、データ管理、入試関連の業務など
大学院や研究科での事務職
例:修士・博士課程の学生対応、研究費の管理など
研究室でのサポート業務
例:教授秘書、研究室の庶務、予算管理事務、翻訳、文献調査、実験サポートなど
大学での派遣就業は、学部や研究室ごとに業務が異なり、働き方の自由度も様々です。
特に研究室ごとにルールが違うことも多く、教授の裁量が大きいのが特徴です。
大学で派遣が向いている人
大学での派遣就業に向いているのは、こんな方です。
1. お子さんがいる方
大学は就業時間や休暇の調整がしやすいので、保育園や小学生のお子さんを持つ方にはぴったり。
夏休みなどの長期休暇も取りやすく、育児との両立がしやすい環境です。
2. 扶養範囲内で働きたい方
残業なし、短時間勤務を希望する方には理想的な環境です。
大学は勤務時間が柔軟な場合が多いので、扶養内で働きたい方にとってありがたい職場です。
3. 自分のペースで仕事をしたい方
研究室の派遣業務は、業務の進め方や休憩時間を自分で調整できることが多いです。
自分のペースで働きたい方には最適です。
大学で派遣が向いていない人
逆に、こんな方には大学での派遣はあまり向いていません。
1. 規則正しい職場が好きな方
大学は、研究室ごとにルールが異なり、明確な規則がないこともあります。
きちんとしたルールや体制が整った職場が好きな方には、大学の自由な雰囲気は合わないかもしれません。
2. 自分で考えて動くのが苦手な方
特に研究室では、自分で考えて動くことが求められるので、明確な指示をもらって働くのが好きな方には少し難しいかもしれません。
3. 研究で成果を出したい方
研究者としてキャリアを積みたい方にとっては、派遣社員としての立場では物足りないかもしれません。
研究で実績を上げたいなら、他の道を探す方が良いかもしれないです。
大学で派遣として働くメリット
1. 勤務時間や日数の調整がしやすい
育児や家庭の事情に合わせて、希望する勤務条件で働けます。
筆者も、育児中の派遣スタッフさんが希望通りの働き方を実現した例を多く見てきました。
2. 長期休暇が取りやすい
夏休みや冬休みなど、学期ごとに長期休暇が取りやすいです。
家族との時間を大切にしたい方にとっては嬉しいポイントです。
3. 業務内容を調整しやすい
自分の得意な分野を活かした仕事を任されることが多いです。
翻訳や実験サポートなど、スキルに合った業務ができるのが魅力です。
4. 服装が自由
大学では服装が自由なことが多いので、カジュアルな格好でもOKです。
5. 学食が安い
派遣スタッフでも大学の学食が使えることが多く、安くて美味しいランチが楽しめます。
大学で派遣として働くデメリット
1. 契約が不安定
大学での派遣は有期契約がほとんどなので、いつ契約が終了するかわからない不安がつきものです。特に研究プロジェクトの終了とともに契約が終わることもあります。
2. 職場ごとに環境が異なる
大学や研究室によって職場環境が大きく異なります。自由な職場もあれば、厳しいルールがある職場もあるので、派遣先によって働きやすさが変わるかもしれません。
まとめ
大学での派遣就業は、育児や家庭との両立を目指す方にとって、柔軟で働きやすい職場です。ただし、契約の不安定さや、職場によるルールの違いには注意が必要です。事前に仕事内容や契約内容をしっかり確認し、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
筆者の経験では、大学で働く派遣スタッフの多くが、自由度の高い働き方に満足していますが、安定した環境を求める方には向かない場合もあります。
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