この記事はこんな方に役立つ記事です
- 派遣の顔合わせ(職場見学)が初めての方
- 派遣の顔合わせ(職場見学)が久しぶりであまり覚えていない方
- 自己紹介に自信がない方
この記事を読んで得られること
- 誰でも簡単に自己紹介のポイントが分かる
- 相手に好まれる話す順序や基礎構成を自分で作れる
- 希望の派遣先で就業できる可能性がUPする
この記事を書いた人
人材派遣会社に14年間勤め、これまでの派遣顔合わせ対応回数は累計4桁以上。民間企業、大学、公的機関など様々な派遣先に対し、多くの就業決定サポートをしてきました。【求職者のタイプ】×【派遣先のタイプ】の掛け合わせを重視し、より良い顔合わせを実現してまいりました。
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派遣の顔合わせでは、ほぼ必ず、派遣求職者から自己紹介を行うことになります。
実はこの自己紹介に関しては、多くの求職者の方から以下の質問をいただくことがありました。
Q1:派遣の自己紹介は、どんな内容を話せばいい?
Q2:職歴が多い場合どうすればいい?
Q3:退職理由を伝えづらいときは、どうすればいい?
これをお読みになっている方も、そう思われたことはありませんでしょうか。
私も新卒の頃、派遣で働いていたことがあり、当時顔合わせでは「自己紹介って何するの?」と思っていました。
幸いにも、私の場合は派遣会社のフォローが手厚かったので、有難いことにしっかり対策してもらいましたが・・・
派遣会社によっては顔合わせ(職場見学)本番直前(本当に本番30分前とか)に対策したり、対策自体が実施されないこともあります。
上記の質問をお持ちの方は勿論、派遣会社から自己紹介対策がない方にとっても、
この記事は有益な内容であると自負しています。
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結論:自己紹介の最重要ポイント
先に、よくある質問に対する回答をお伝えし、その考え方について説明します。
先に考え方やその理由を理解していただいた方が実践に落とし込みやすいためです。
至ってシンプルな考え方ですので、どなたでも習得できます!
顔合わせ(職場見学)自己紹介の最重要ポイント▼
- 自己紹介は、計2分間程度で、名乗り、最終学歴、職歴、簡単な自己PRを簡潔に話す
- 職歴が多い場合は、今回の業務に活かせそうな部分だけピックアップして話す
- 退職理由はどんな内容でも嘘をつかずに正直に伝える
・2分は無理!短すぎないですか?
・職歴のピックアップってどういう意味?
・前職の仕事が辛くて辞めたけど、正直に伝えて本当に大丈夫?
気持ちはとてもよく分かりますが、それぞれに理由があります。
正直に伝えつつ不利にならない方法など、これまで私がスタッフさんに教えてきた『上手くいく自己紹介』の方法もありますので、一つずつ解説していきます。
理由の説明・解説
①自己紹介は、計2分間程度で、名乗り/最終学歴/職歴/自己PRを簡潔に話す
2分間の理由
人が集中して話を聞くことができる時間は1分半程度と言われています。
耳を傾けられる限界は、2分半くらいというところでしょう。
ただ顔合わせでは、就業先の相手はあなたがどんな人なのか興味を持っていますので、1分半よりもう少し長くても大丈夫です。
(逆に1分台で自己紹介が終わると、ちょっと物足りない空気が流れることもあります)
よって、顔合わせでの自己紹介は、2分間程度がベスト。
私もこれまでたくさんの顔合わせに同席しましたが、そのくらいがちょうどいいです。
自己紹介の項目と順番
派遣会社は、あなたの学歴・職歴・スキルをまとめたスキルシートというものを、派遣先へ事前に提出しています。
そのスキルシートの記載順番は、年代や性別(例えば、40代女性など)、学歴(最終学歴)、職歴、スキルとなっているケースが多く、
自己紹介はスキルシートの順番で行うことで、派遣先にわかりやすく伝わる、というわけです。
なので、自己紹介の流れは、以下の順番で行うことがオススメです。
1.まずは名乗りましょう。フルネームが良いです。その方が丁寧なためです。
(顔合わせに限らず、相手に対して丁寧さや敬意は大切ですね)
2.学歴は、最終学歴のみ話せば 、OKです。
3.職歴を順番に。多い場合は掻い摘んでもOKです。
4.最後に意気込みや志望理由など何でも良いので、PRを一言入れるときれいに締まります。
≫ 『具体的な準備方法』までジャンプ
自己紹介の時点で、すべてを伝える必要はない
『たった2分では自分ことを全部説明できない!』と思われるかもしれません。
もちろん、2分間で自分自身の全てを伝えることは出来ません。
そう、自己紹介の時点では、全てを伝える必要はないのです。
なぜなら、自己紹介の後に、派遣先から質疑応答の際、しっかり確認が入るためです。
5分くらいのすごく長い自己紹介をされる方もいらっしゃいますが、実はその分自分の首を絞めていることになります。
自己紹介はいわば、一方的なコミュニケーション。相手は、必要な情報だけが欲しいので、長く一方的な話は逆効果です。相手は、聞きたいことがあったら、後でちゃんと質問してくれます。
これは、派遣に限らず、正社員の面接でも同じことが言えます。
自己紹介が上手な方はどんな経歴の方でも2分ほどでスマートにお話され、それ以降もいい雰囲気で対話が進みます。
本当に2分で話せるのか?
伝えるべきことを整理し、構成を作ってしまえば大丈夫です。これは誰でも出来ます。
≫ 『具体的な準備方法』までジャンプ
短い自己紹介であっても、派遣先にとって聞きたいことは後の質疑応答時間で質問されますので、
そこで詳細を回答すれば何の問題もありません。
≫ 派遣先からの質疑応答対策はこちらの別記事へ
②職歴が多い場合は、今回の業務に活かせそうな部分だけピックアップして話す
顔合わせ(職場見学)での自己紹介では、全ての職歴を話す必要はありません。
派遣先が知りたいであろうことが伝わればいいのです。
では派遣先があなたの自己紹介から知りたいこととは何でしょう?
ずばり、経験とスキルです。
派遣先が派遣サービスに求めることは期待通りの労働力ですので、経験・スキルは当然知りたいことです。
つまり、今回の業務と同様の経験、類似した経験、活かせそうな経験の職歴を、切り抜いてピックアップすれば良いのです。
③退職理由はどんな内容でも正直に伝えればよい
あえて、退職理由を話す必要はないですし、言いたいことであれば回答する必要もありません。
ただ、退職理由を気にする会社が多いことも事実。
「前職は、なぜ退職されたのですか?」と質問されることも、よくあります。
この場合は、黙秘よりも、伝えた方が相手も安心するものです。
退職理由を伝える際には、それが『人間関係の悪化』でも『仕事がしんどかったこと』でも何であっても、私は正直に伝える方が結果的に有利になる、と考えています。
私の実践上、退職理由そのものせいで就業の話がなくなったことはありません。
なぜなら、これから一緒に働く側(派遣先側)にとっては、『人間関係の悪化』や『仕事がキツかった』という理由ではなく、退職という選択に行き着いた『過程』や『考え方』が大事だからです。
退職にならないように何とかしようと努力したり相談したりした過程があれば立派なことですし、自分自身が何を大事にしていて生きているのか、どんなことに耐えられないのかは、職場にはしっかり知っておいてもらうべきです。
もし退職理由を詳しく説明する場面があれば、頑張った過程や考え方は、必ず伝えていきましょう。
それが否定されるような職場であれば、就業しても上手くいかないと思います。職場と求職者との性格の不一致です。他の職場を探すことをお勧めします。
派遣の仕事を探すときには、複数の派遣会社に登録することをお勧めします。なぜなら、より自分に合った職場と出会える可能性が高まるためです。
派遣会社A社にはなくて、派遣会社B社にはある求人、なんてものもあります。派遣会社には3社ほど登録するのが一般的ですね。
以下、登録して損しない派遣会社を分析してみましたので、未登録のところがないか参考までにご覧いただけると幸いです。
≫ オススメの大手派遣会社3選
退職理由の伝え方については、こちらの記事でもまとめています。
実践編:自己紹介の具体的な準備方法【例文あり】
ここからは実践です。
かなり細かく解説していますので何度か読み直していただいたり、読んでいただいて『使える』と思った方は、ブックマークしていただける幸いです。
※筆者自身ココナラで、顔合わせ(職場見学)準備のサポートを出品しています。記事の解説だけでは、どうしても不安という方への徹底サポートします。
≫ 筆者の職場見学・顔合わせ準備のサポートサービス
構成作り
前述したように、自己紹介は以下の4ステップで行いましょう。
各ステップでのセリフ例や準備すべきことを説明します。
○○ ○○(フルネーム)と申します。
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
よろしくお願い致します。
名乗りの後に一言添えると、より良い印象を相手に与えます。
まず、学歴から簡単に申し上げますと、△△大学□□部にて〜〜〜を専攻していました。〜〜をテーマとして卒業論文を提出しました。
学校名は差し支えなければ伝えましょう。その方が相手がイメージを持ちやすくなり、お互いに会話の引き出しが増え、よりお互いのことを知れる可能性が高くなります。
伝えたくなけえば、国立大学、私立大学、専門学校、などと伝えましょう。
多くの方の場合、自己紹介のなかで最も時間が必要となる箇所です。
この『職歴』を1分半〜2分弱程度に説明できるよう、職歴の自己紹介用の構成を作ってしまいます。
職歴の強弱
端的な構成作りをするため、職歴を、
・詳しく説明する箇所
・さらっと流す箇所
に分けます。
例えば、あなたに経理事務と庶務の職歴があり、今回の職場見学先の仕事が経理の場合、経理の職歴経験を詳しく説明し、庶務は一言二言程度でさらっと流しましょう。
これで伝えたいところが強く伝わる、強弱のある自己紹介になります。
類似した職歴の合体
職歴が多い場合は、複数の会社であっても類似した職歴をまとめて話しましょう。時短になります。
退職理由
自己紹介の時点では、退職理由は詳細まで話さなくてOKです。自己紹介での退職理由は正直にサラッと行きましょう。
詳しく話し出すと時間がかかりますし、言い訳っぽく聞こえますので。
詳しい退職理由は質疑応答時に答えれば良いです。
\上記を整理したものを例文にしました/
ご自身の経歴に合わせて端的に構成してみましょう。
最後に一言加えて、締めましょう。
業務内容の〜〜なところに興味があり、ぜひチャレンジしたいと思い応募いたしました。自己紹介は以上です。どうぞ、よろしくお願い致します。
ここまでが自己紹介の一連の構成です。
一度声に出して練習してみましょう
構成が出来たら、声に出して通しで練習してみましょう。実際に声に出してみる、というのは実はかなり効果的です。
声に出すことで、時間の長短、言い回しがくどくないか、など、自分自身でも違和感がないか確認しましょう。自分でも違和感があれば、きっと聞き手も違和感を感じるはず。その違和感は随時調整し、上手に伝えられるように練習しましょう。
職場見学本番では、ノートなどカンペを用意してそれを見ながら話をすることは、全く問題ありません。暗記する必要はないのです。
それよりも、しっかり自己整理したことが伝わることが重要です。
まとめ
- 自己紹介は、計2分間程度で、名乗り、最終学歴、職歴、簡単な自己PRを簡潔に話す
- 職歴が多い場合は、今回の業務に活かせそうな部分だけピックアップして話す
- 退職理由はどんな内容でも正直に伝えれば良い
- 名乗り→学歴→職歴→簡単なPRで作る
- 職歴は説明の強弱をつけ、類似したものの合体、退職理由は正直にサラッと
- 構成ができたら、声に出して練習してみる
イラスト:おもちさん
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